2025年2月5日
富士フイルム和光純薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:吉田 光一)は、高感度プロテオミクス解析受託サービスにおいて、理研ジェネシス株式会社(本社:東京都品川区大崎、代表取締役社長:岩壁 賢治)と業務提携を開始しましたのでお知らせします。本提携により、最大約5,400種類のタンパク質のスクリーニングから特定タンパク質の詳細解析まで、一貫したプロテオミクス解析受託サービスの提供が可能となります。
プロテオミクス解析(生体内タンパク質の網羅的定量解析)は、創薬ターゲット特定や臨床後のバイオマーカー探索など幅広い用途の研究に活用されています。当社は、2024年10月よりOlink(オーリンク) Proteomics(プロテオミクス)社のPEA法(Proximity Extension Assay)1を用いた高感度プロテオミクス解析「Olink®Target」、「Olink®Flex」の受託サービスを開始しました。本サービスでは、微量(最小1μL)の検体からサイトカイン等の低濃度タンパク質を定量することが可能です。研究対象の疾患領域に関連するタンパク質をターゲットとしたパネル2を選択することで、目的タンパク質の解析を効率的に行えます。
今回業務提携を行う理研ジェネシス社は、「Olink®Explore 3072」および「Olink®Explore HT」という次世代シーケンサー(NGS)3を用いた網羅的かつハイスループットの相対定量によるスクリーニング解析を実施しています。それぞれ約3,000種および約5,400種類のタンパク質を1度の解析で検出することが可能です。
本提携により、理研ジェネシス社の「Olink®Explore」で幅広くスクリーニングし、その後当社の「Olink®Target」および「Olink®Flex」で詳細な解析を行うことで、お客様の様々なニーズに一貫して対応できるサービス体制を整えました。

また、富士フイルム和光純薬では海外の生体試料メーカーから様々な疾患患者由来の検体の調達が可能であることから、お客様ご自身で検体を調達することなく本サービスをご利用頂くことが可能です。また、エクソソームの単離や細胞株などを用いたin vitro実験など当社が提供する受託サービスと組み合わせてプロテオミクス解析に移行することも可能です。当社が窓口となることで、お客様の各受託先の管理を簡略化し、より研究に専念していただけるようにサポートします。
当社は、関連サービスを提供する企業との提携も増やし、お客様へトータルソリューションを提供することで、医療をはじめとする幅広い分野の産業や学術研究の発展に貢献していきます。

当社は今後も、「次の科学のチカラとなり、人々の幸せの源を創造する」というミッションのもと、社会や顧客のニーズに応える高機能・高品質な製品を開発・提供し、医療をはじめとする幅広い分野の産業や学術研究の発展に貢献していきます。
【関連情報】
「PEA法による高感度プロテオミクス解析サービス」
https://labchem-wako.fujifilm.com/jp/custom_service/products/95371.html
- 1,抗体と核酸プローブを組み合わせ、高感度なタンパク質検出が可能な手法。
- 2,当社サービスで選択できるパネル「Target 96」は相対定量、「Target 48」は絶対定量が可能。
- 3,塩基配列データを大量に解読することができる装置。
本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
<報道関係> 富士フイルム和光純薬株式会社 経営企画部 | TEL:06-6203-1590 |
<本サービスに関するお問い合わせ> 富士フイルム和光純薬株式会社 バイオソリューション推進部 | Emai:jutaku@fujifilm.com |