ニュースリリース

2024年3月25日

バイオプロセシング用溶液「酢酸溶液」「エタノール溶液」

バイオプロセシング用溶液のラインアップを拡充し、バイオ医薬品の幅広い製造プロセスに対応

2024年3月25日

 富士フイルム和光純薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:吉田 光一)は、バイオ医薬品の製造プロセスで使用されるバイオプロセシング用溶液のラインアップとして、「酢酸溶液」、「エタノール溶液」を本日より発売します。従来のアルカリ性溶液に加え、酸性・有機溶剤のバイオプロセシング用溶液をラインアップし、バイオ医薬品の幅広い製造プロセスに対応します。
 

 バイオ医薬品用のプロセス溶液は、酸やアルカリ、有機溶剤、塩類、アミノ酸などを水で調製した溶液で、原薬の溶解・pH調整や、細胞培養タンクの洗浄など、バイオ医薬品の幅広い製造プロセスで使用されています。バイオ医薬品用のプロセス溶液をつくるための調製作業は溶液の発熱・暴露によるリスクを伴うことから、製薬企業などの使用者が、同溶液を外部から調達するニーズが高まっています。
 当社は2023年10月に、バイオ医薬品用のプロセス溶液として、バイオプロセシング用溶液「水酸化ナトリウム溶液」(アルカリ性)を発売。顧客が選択した濃度・容量に応じて国内の当社工場で調液し、指定の容器で納入することで、顧客の多様なニーズに迅速に応えています。
 

 今回、当社はバイオプロセシング用溶液「酢酸溶液(40%)」(酸性)と「エタノール溶液(20%、50%)」(有機溶剤)を発売し、バイオプロセシング用溶液のラインアップを拡充します。アルカリ性・酸性・有機溶剤のバイオプロセシング用溶液を揃えることで、バイオ医薬品の幅広い製造プロセスに対応します。「酢酸溶液(40%)」と「エタノール溶液(20%、50%)」は、バイオ医薬品の製造プロセスにおけるウイルスの不活化処理に使用できるほか、製造設備のアルカリ性・疎水性汚れの洗浄にも用いることができます。
 今後、当社は無菌化した溶液をシングルユースバッグに充填したバイオプロセシング用溶液※1を2024年夏に発売するほか、バイオプロセシング用溶液のラインアップをさらに拡充していくことで、バイオ医薬品の製造をサポートしていきます。

 当社は、「次の科学のチカラとなり、人々の幸せの源を創造する」というミッションのもと、社会や顧客のニーズに応える高機能・高品質な製品を開発・提供し、医療をはじめとする幅広い分野の産業や学術研究の発展に貢献していきます。

 

  1. 1.当社バイオプロセシング用溶液の一部が対象です。

 

【今回発売する製品について】
製品名 濃度 容量・容器
酢酸溶液 40% 10 L・ポリタンク
200 L・ポリドラム
エタノール溶液 20% 10 L・ポリタンク
200 L・ポリドラム
50% 10 L・ポリタンク
200 L・ポリドラム

 

【当社の医薬品原材料ビジネスについて】

 富士フイルム和光純薬は、バイオ医薬品や再生医療製品などの研究開発・製造における細胞培養に必要な培地・添加剤の販売や、低分子医薬品の原薬のプロセス開発・製造受託のみならず、医薬品製造向けの原料のビジネスを強力に推進しています。
 医薬品製造向けの原料のビジネスにおいては、医薬品製造用原料「CertiPro」シリーズや、顧客の要望に合わせて主要原料などをカスタマイズした製品を提供するサービスを展開しています。また、バイオ医薬品の研究や製造において使用頻度の高い濃度・容量をラインアップした「バイオプロセシング用溶液」を発売。さらに、顧客とのオンラインミーティングサービス「Web面談予約」を展開するなど、医薬品製造における多様なニーズに柔軟に対応する製品・サービスを提供しています。

  

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<報道関係>
富士フイルム和光純薬株式会社 経営企画部
TEL:06-6203-1590
<製品、サービスに関するお問い合わせ>
富士フイルム和光純薬株式会社 営業推進課
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