山本 祐子 Yamamoto Yuuko
2006年度新卒入社
物質工学科
仕事内容について教えてください。
カブトガニからとれる血球抽出物を使ったリムルス試薬の製造液を作っています。これは菌に対する診断薬で、主に手術室や透析関連の器具の汚染がないかを調べる目的で病院などで使われています。
和光純薬が強みを持つリムルス試薬の製造設備が去年増設され、現在は三重工場から2kmほど離れた、新工場の菰野工場で勤務しています。設備の使い方など覚えることも多いですが、新しい職場で心機一転頑張っていますよ。
仕事をする上で、特に気をつけていることはありますか。
製造は製品を作り、お客さまに使ってもらう上でのほんの一部の工程なので、その前後の工程に携わる方々、特に研究所や品質管理部門との連携を大切にしています。言いたいことがきちんと伝わっていないとスムーズに進められないので、他部署の方とも積極的に話し合い、意見を言い合うように心がけています。
やりがいに感じることや、今後の目標を教えてください。
営業担当者の話などを聞いて、自分たちの作る診断薬が病院などの現場で「人の役に立っている」ことを実感できるとやりがいを感じます。
今後は現在の業務だけでなく、新しい業務を覚えていきたいですね。乾燥設備、高圧ガス設備など、資格の取得にも挑戦します。原価や反応原理など、間接的に関連する知識もどんどん吸収していきたいと思っています。
職場の雰囲気はいかがですか。
入社直後に配属された三重工場で、直属の課長から「家族と思って、仕事でもプライベートでも、何でも相談して」と言っていただきました。地元を離れて初めての一人暮らしで緊張していたので、すごくうれしかったですね。入社前は真面目で厳しい会社という印象でしたが、今ではプライベートのことなども気にかけていただける、温かくてアットホームな会社だなと思っています。
オフの日の過ごし方を教えてください。
週1回、ソフトバレーを楽しんでいます。会社の方に誘っていただいたのがきっかけで、地域のチームに所属しています。幅広い年齢層のメンバーで楽しんでいますよ。体を動かすことでストレス発散&リフレッシュしています。
学生の皆さんへアドバイスをお願いします。
私自身は学生時代、和光純薬の求人を見てホームページなどを調べるうち、経営理念に共感し、就職先として和光純薬に興味を持ちました。また、1年上の先輩の「女性でも働きやすく、仕事を続けやすい環境」という言葉にも背中を押されました。
面接では緊張すると思いますが、「これを言おう、あれを言おう」とあらかじめ決めておいた内容をそのまま答えるのではなく、質問内容を噛み砕き、落ち着いて自分の言葉で答えられるようになると相手にも伝わりやすいと思います。
生物由来の原料を使うリムルス試薬は、他の試薬に比べてもデリケートなので、操作は手袋やマスクなど保護具を着用して無菌室(クリーンルーム)で行い、菌汚染のないよう気を使います。また、液を作る工程は製造の中でも最初の段階なので、自分の確認や操作がその後のすべてに影響する失敗の許されない工程と思い、気を引き締めて臨んでいます。