“自分が介在しないとできない仕事”を追求
試薬営業部門
2006年度新卒入社
情報科学研究科 複雑系科学専攻
先輩の声
仕事の内容を教えてください。
入社して9年目で、入社当初から試薬の営業を担当しています。代理店経由での企業や大学・官公庁への営業を経て、昨年から海外営業課へ配属になり、アメリカやシンガポール、インドネシアなどへの輸出を担当しています。
海外とのやりとりは基本的にメールですが、時差の関係で深夜にテレビ会議が開かれたり、2カ月に1度ぐらいですが海外出張もあります。英語は得意ではないのですが、実践あるのみ(笑)。とにかく「伝えよう」というバイタリティを持って接しています。
国内では知名度のある和光純薬ですが、海外ではまだまだ知られていませんから、今後は「世界で存在感を示せる存在にしなければ」という使命を感じています。
やりがいを感じるのはどのようなときですか。
多くの研究者に和光純薬の試薬を使っていただいており、ノーベル賞を受賞されるような研究者に使っていただくこともあります。私たちの仕事は裏方かもしれないけれど、そうした研究を確実に支えていると思うと、「やっていてよかった」と実感しますね。また、携わった試薬がまだこの世にない医薬品を作るために使われ、それがきっかけで今まで治らなかった疾患を治せるようになると、これはもう裏方冥利に尽きます。
一方、我々が納品する製品が医薬品や体外診断薬開発のための重要な原料になることもあり、納品が遅れると後々すべての工程が遅れ、多くの方に迷惑をかけてしまうので、納期は絶対に守らなければいけないという厳しさもあります。
職場の雰囲気はいかがですか。
困ったことがあれば、周囲の先輩方が親身になり相談に乗ってくださいます。甘やかすのではなく、「少し離れて見守ってくれる」「ある程度は任せ、必要な時に手を差し伸べてくれる」、そんな優しさを感じます。とにかく人には恵まれていますよ。
佃さんにとって、富士フイルム和光純薬への入社の決め手になったこととは?
科学や医療に携わる仕事に興味があり、その中でも研究や開発職を希望していたのですが、思うように内定をいただけない日々が続きました。不採用の通知が続くと「自分は社会不適合なんじゃないか」と考え、落ち込んだりもしましたね。
厳しい就活の末、ようやく最後に決まったのが和光純薬の営業の仕事。それまで研究や開発職にこだわっていたのですが、次第に「科学や医療に貢献できるなら、研究や開発職でなくても価値があるのでは」と思えるようになりました。「目的」のためなら、職種という「手段」にはこだわらず、できることをやってみるのもいいと思います。仕事を通じて何をしたいのか、壁にぶつかったからこそあらためて見つめ直すことができ、あの当時は本当に苦しかったですが、今では大切な過程だったと確信しています。
仕事をする上でのモットーを教えてください。
難しくて投げ出したくなるときでも、誠実を意識し、全力で食らいつくようにしています。
仕事ではイレギュラーなことが続きますが、よく考えると、イレギュラーに対応するのが私たちの仕事。もし定型的なルーチンワークばかりだったら、いずれコンピューターにやってもらうようになり、人が介在する必要がなくなります。どれだけコンピューターが進化しても、自分が介在しないとできない仕事、自分が介在することで価値を生み出せるような仕事をしたいと思っています。
結婚する時の結納返しに妻からもらった電子辞書は必需品。ずっと使う機会がなかったのですが、海外営業課に移ってからは大活躍!英語が必須の職場なので「これがないと仕事にならない」ほどの重要アイテムです。