東京都国分寺市にある国内最大級の小動物臨床検査センター「先進検査センター」では、動物病院などに設置されている装置では対応できない検査も行うことができる、最新の臨床検査設備を完備。高い測定技術と経験豊富な検査スタッフにより、病理・細胞診、生化学、免疫学、内分泌、細菌検査など幅広い検査を実施します。
「先進検査センター」では今後、当社が培った獣医師の皆さまとのネットワークを生かし、動物病院・クリニックから幅広くご要望やご意見を集め、新たな検査項目の探索・開発を行うなど、より臨床に役立つ検体検査の提供を目指していきます。
先進検査センターの中枢を担う3つの研究室
1. 微生物学検査室
専門検査員による質の高い検査を実施
感染症の起因菌を見つける「同定検査」や、その菌に効く抗菌薬を調べる「薬剤感受性検査」を行っています。また、ウイルス抗体価や寄生虫卵、原虫などの感染症検査全般を実施しています。
細菌検査ではさまざまな培地や自動機器を用いて同定検査、感受性試験を行っています。また、熟練した検査員による、正確かつ迅速な検査結果の提供を可能としています。
さらに、MRSAやESBL産生菌などの耐性菌検出や、愛玩動物における感染症疫学調査にも協力し、感染症対策に貢献しています。
2. 生化学検査室
新たな検査の手法・項目にも挑戦
最も件数が多い健康診断に関わる検査業務を行うほか、高齢の動物に発症リスクが高い心疾患や糖尿病などを対象とした検査も実施しています。地方ラボでは扱わない、牛、豚、馬などの産業動物に関する検査にも対応。また、製薬会社から寄せられる、動物を介して新薬の効果・効能を測定するための検査なども手がけています。
微量の検体でも正確な検査結果が導けるように、新たな検査手法の確立に努めるとともに、検査項目の拡充にも挑戦しています。
3. 形態学検査室
繊細な作業で診断・治療をサポート
手術で切除された組織を調べる病理組織診断、針で採取された細胞や体液などを調べる細胞診診断、血液疾患を調べる血液塗抹診断、骨髄塗抹診断を行っています。
病理組織診断では、対象組織から病変部分を切り出し、薄切後、染色を行っています。出来上がった標本は、社内診断医や外部提携診断医が迅速かつ正確な診断を行っています。診断結果は、経験豊富な診断医による詳細なコメントが入り、追加検査や予後などの情報を得ることができます。また、必要に応じて、免疫染色や遺伝子検査のご案内も行っています。