生産管理業務
N.S.
2013年度 新卒入社
薬学部 製薬学科
部署の紹介と担当する仕事内容を教えてください
私の所属する部署は、「生産管理」「資材」「物流」の3つのグループから構成されています。これら3つのグループが綿密に協力しながら、原材料の調達から製品の出荷までのあらゆる工程において、品質やコスト、納期(QCD)を適切に管理する司令塔のような役割を担っています。
私は、生産管理グループにおいて、原薬工場における原材料の確保と数量管理、生産計画の立案と見直し、中長期計画の策定などを担当しています。
当社の魅力はどんなところですか?
当社の魅力は、ペニシリン系やセフェム系、キノロン系など多様な抗菌薬を扱っている点です。抗菌薬は、感染症の治療や手術時の感染症予防に活用されるなど、医療現場において必須の医薬品であり、国民生活の基盤を支えています。
一方で、日本では抗菌薬の原薬のほとんどを国外からの輸入に依存しているというのが現状です。このような状況下で、ペニシリン系抗生物質の原薬から無菌製剤までワンストップで生産することのできる、国内唯一のメーカーであるという点が、当社の大きな魅力だと考えています。
また、社会人として知識や経験の幅を広げ、成長を後押しする文化が根付いている点も当社の魅力だと思います。私は入社してから10年近く研究業務に従事していたため、生産管理の仕事は自分にとって未知の領域でした。そのため、異動が決まった当初は不安を感じていましたが、周囲からのサポートやOJTによって、すぐに業務に慣れることができました。
あなたの仕事のやりがいを教えてください
立案した生産計画の結果が、会社の収益という形でダイレクトに見えるだけでなく、策定に関わった中長期計画が、判断材料の1つとして会社方針に反映される点も生産管理という仕事のやりがいだと感じています。
また、生産管理の業務を遂行するにあたり、大学で専攻していた薬学の知識に加え、入社以来所属していた研究所で培った知見や経験を活用できる点も、仕事のやりがいに繋がっていると思います。
富士フイルム富山化学の一員として、会社の利益の最大化と発展に貢献できるように、日々業務に励んでいます。
今後の目標は何ですか?
生産管理の業務は、製造の現場で実際に手を動かす仕事ではありません。一方で、原材料の管理・発注から原薬の製造、製剤の生産、出荷に至るまでの工程を計画どおりに遂行するために、幅広い知識や工程全体を俯瞰して問題点や課題を洗い出し、客観的な視点で関連部門と共有化し、解決に導く能力が求められます。
さらに、生産工程だけではなく、工場の予算計画や進捗管理、コストダウン施策などにも関わるため、さまざまな部署の方とコミュニケーションを取る必要があります。
今後は、知識や経験を積み重ね、必要となる能力に磨きをかけ、関連部署の方々と信頼関係を構築することにより、業務プロセスを迅速かつ効率的に進めることのできる人材になることが目標です。
学生の皆さんに向けてのメッセージをお願いします
学生時代と社会人の大きな違いは、会社では、一人で解決できるような、明確な答えの存在する問題や課題がほとんどない点だと思います。
会社では、時間や人員、設備上の制約がある中で、情報を収集し、さまざまな部署の方々と議論を重ね、問題の解像度を上げることにより、課題を絞り込み、現時点でベターな解決策を模索するような業務フローが多く、最初は戸惑うこともありました。
このような問題を解決する能力を養うためにも、学生時代から考える力を鍛えるような習慣を身に着けておけばよかったと、今になって痛感しています。
また、考える力の養成は、就職活動のエントリーシートの作成や面接において、自分の長所や短所、経験、アピールポイントなどを具体的かつ、分かりやすく相手に説明する上でも役立つのではないかと思います。
皆さんの残りの学生生活が、実り多きものとなりますよう願っています。