Y.I.
2023年度 新卒入社
工学部 生物工学科
私が所属する部署では、リポソーム製剤*1(抗がん剤)/LNP*2製剤(ワクチン)の治験薬製造を行っています。私の担当する業務は大きく分けて2つあります。1つ目は、リポソーム製剤の治験薬製造における最初の工程である「リポソーム粒子の形成」です。実際の製造作業では、原料の秤量や投入、工程監視、サンプリング、形成した粒子の回収作業などを行っています。2つ目は、医薬品製造の付帯業務として、温度計や微生物用培地などを用い、工場内のさまざまな設備に対して定期的にバリデーションを行っています。
1つ目は、会社全体で常に新しいことに挑戦し続けているところです。新たな医薬品の製造や、新たな製造方法の検討など、会社全体で新しいことに積極的に取り組んでいることが感じられます。当社の新たな挑戦の1つとして、バイオCDMO*3事業の立ち上げが挙げられます。抗体医薬品などのバイオ医薬品は国内で生産できる工場が少ないため、独自に製造プロセスを構築し、高度な技術を習得する必要があります。
2つ目は、先輩社員や上長に些細なことでも質問、相談しやすい職場環境です。困ったことや分からないことがあれば、周囲の方に気軽に相談することができます。また、先輩社員から声をかけてくださることもあり、これまで何度も助けていただきました。多方面からサポートしていただけるので、自分のやる気や頑張り次第で、いろいろなことを身に付けられる環境であると感じます。
当社でしか経験できない、新たなプロセスを用いた製造に携わることができることに喜びとやりがいを感じています。医薬品の製造は、GMPなどのいくつもの決まりを守りながら行う必要があり、厳格な業務プロセスが設定されている仕事ですが、薬となった際に多くの方を助け、社会に貢献することができると思うと、やりがいを感じます。また、私は化学や生物学が好きなので、当社で行っている治験薬製造はとても興味深く、今後の発展がとても楽しみでもあります。このようなこともやりがいにつながっていると思います。
医薬品の製造だけでなく、製造プロセスを検討する段階から携わることが目標です。今後、バイオ医薬品はより需要が高まり、当社で行う受託製造もさらに拡大していくことが予想されます。同じようなプロセスを用いて製造する場合でも、医薬品ごとに細かな製造方法や手順は異なります。そのため、製造プロセスの原理や原料の性質をより深く学び知識を身につけ、製造プロセスを検討する段階からバイオ医薬品の製造に携われるようになりたいと考えています。また、製造プロセスにおける問題解決能力を身に付け、バイオ医薬品製造により大きく貢献していきたいです。
会社選びは、自分が「何に」、「どれだけ」こだわるかで大きく変わってくると思います。私自身は「興味があるか」、「大学で得た知識や経験を生かすことができるか」、という点を重視して就職活動を行いました。周りの就活生と自分を比べてしまい、焦ってしまうことも多々あるかと思いますが、皆さん自身が納得のいく結果となることを願っています。そして、もし当社に興味を持っていただけたら、一緒に仕事ができることを楽しみにしています。