製剤のプロセス開発研究や治験薬製造受託を通じて患者さんの健康に貢献

CMC開発(プロセス開発業務)
K.K.

2016年度 新卒入社
薬学部 薬科学科

社員KK
部署の紹介と担当する仕事内容を教えてください

私が所属する部署は、「探索合成研究」、「プロセス研究」、「製剤研究」、「分析研究」などからなる、創薬というモノづくりの根幹を担っています。私はその中でも、新型コロナウイルス感染症のmRNAワクチンにも用いられている脂質ナノ粒子(Lipid Nanoparticle、LNP)やリポソームなどのドラッグ・デリバリー・システム(DDS)技術を用いた製剤のプロセス開発研究および治験薬製造受託に携わっています。

機器を操作する社員KK
当社の魅力はどんなところですか?

当社の研究部門は、長く積み重ねてきた抗感染症薬を中心とする新薬開発に加え、mRNAやLNP/リポソームなどの新規モダリティのCDMO*1事業、これまでに培ってきた創薬の知見を生かした創薬支援CRO*2事業に注力しています。つまり当社は、新薬開発ではいまだ世の中にない薬を自分の手で生み出す機会と、CDMO/CRO事業ではさまざまなお客さまから受託する多種多様な薬剤開発に関わる機会の両方に恵まれており、医薬品の研究開発におけるスキルや経験を多く獲得できることが魅力だと感じています。また、当社は富士フイルムグループの一員であり、さまざまなグループ会社の人と協同してプロジェクトを進めたり、社内学会で議論を交わすことができるため、おのずと人脈形成や自己研鑽ができることもメリットです。

  • *1 Contract Development and Manufacturing Organizationの略。医薬品の生産プロセス開発から治験薬製造、商業用生産までの幅広いサービスを製薬企業やベンチャー企業に提供する。製品の受託製造のみではなく、製品の製剤処方、生産プロセスや分析法などの開発業務も提供するサービスに含まれることがCDMOの大きな特長。
  • *2 Contract Research Organizationの略。薬効評価や安全性試験などのサービスを提供し、製薬企業やバイオベンチャー、アカデミアなどが行う医薬品の研究開発を支援する。
機器に向き合う社員KK
あなたの仕事のやりがいを教えてください

アカデミアやベンチャー企業発の医薬品が次々と上市されている今、国内外問わずCDMOの市場シェアはますます大きくなっています。それは工場を持たない企業でも医薬品を製造販売できるということです。お客さまの大切なパイプラインを任せていただいて、処方・プロセス開発そして治験薬製造に携わるということは、その先にいる多くの患者さんの健康に貢献できることであり、新薬開発と同等もしくはそれ以上のやりがいを感じます。

研究を行う社員KK
今後の目標は何ですか?

当社はこれまでの新薬開発に加えて、CDMO/CROビジネスを新たな事業の柱に加えました。まずは研究所から技術的に新規事業をリードできるようになることが当面の目標です。その中で、mRNAやLNP/リポソームなどの新規モダリティに関する情報、製造・分析機器や技術を導入したり、医薬品に関する国際的なガイドラインに沿った最新の製造管理戦略の策定を通じて、グローバルで勝ち抜けるCDMOを目指した組織作りに携わっていきたいと考えています。

PRECISION社をバックに記念撮影する男性2人
学生の皆さんに向けてのメッセージをお願いします

就職活動では、何がやりたいのか、何になりたいのか、社会から何を必要とされているのか…などと思い悩むことが多いと思います。自分のありたい姿を見つけるためにはよい機会なので、たくさん悩んでたくさん考えてください。それでも自分のありたい姿が見つからないときは、手と足を動かして情報収集することをおすすめします。就職活動中に得られた考え方、情報収集能力やその姿勢は就職した後も必ず役に立ちます。それが皆さんの希望の就職先で発揮されることを心から祈っております。

社員KK
  • * インタビュー内容などは、2023年11月時点の取材内容に基づきます。