富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズは富士フイルムグループの一員として、企業の持つ社会的責任や企業倫理の重要性を認識し、社会の持続的発展への貢献を目指してCSR活動を推進しています。
当社はお取引先をより良い商品を作るためのパートナーと考えています。当社が製造する製品の品質や安全性の確保はもちろんのこと、その原材料や生産のための資材の調達ルートであるサプライチェーン全体で、労働者の人権・安全面も含めた労働環境、また地球環境や倫理面に配慮した持続可能な調達活動を推進しています。こうした取り組みを通じ、お取引先との相互理解と信頼関係を築き、ともに事業リスクを低減しながら、競争力・企業価値を高め、より強いサプライチェーンを構築していく事を目指しています。
当社は、「富士フイルムグループ企業行動憲章・行動規範」に掲げる「人権の尊重」の取り組みを進めています。人権課題への基本的な考え方と取り組み状況については、富士フイルムホールディングス サステナビリティのウェブサイトに詳細を記載していますので参照ください。
当社は、世界の紛争地域または高リスク地域を原産国とする鉱物サプライチェーンにおいて、児童労働などの人権侵害、環境破壊、非人道的な武力行為などに関わる組織の資金源となる恐れのあるタンタル、タングステン、スズ、金(=3TG)などの鉱物問題を重大な社会問題の一つとして認識しています。そのため、こうした人権侵害などに関与する鉱物を使用する意思がないことを明確に宣言し、当社のサプライチェーン全体で責任ある調達を行うために、経済協力開発機構(OECD)の「紛争地域および高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデュー・ディリジェンス・ガイダンス」の5ステップに則って管理をしています。
お客さまからの鉱物来歴調査依頼の対応については、RMIが提供する調査帳票CMRT、EMRTを使用して調査を実施しています。商品の販売国・地域の拡大や高まる社会要請を踏まえ、責任ある鉱物調達への取り組みを進めています。
2023年度は3TGおよびコバルトを調査対象としました。調査対象のうち87%の調達先から回答を回収しました。調査の結果、RMIが認識している製錬/精製業者29社を特定し、このうち28社がRMAPの認証を取得していることを確認しました(2024年2月時点)。今後も順次調査対象を拡大しながら、責任ある鉱物調達への取り組みを進めていきます。
2023年度 | 2024年度目標 | |
---|---|---|
鉱物来歴調査における 調達先からの回答回収率 |
87% | 92%以上 |
鉱物来歴調査における RMAP認証取得製錬所比率 |
97% | RMAP認証取得製錬所比率の 継続的な向上 |
2023年度 | 2024年度目標 | |
---|---|---|
鉱物来歴調査における 調達先からの回答回収率 |
87% | 92%以上 |
鉱物来歴調査における RMAP認証取得製錬所比率 |
- | - |
2023年度 | 合計 | タンタル | タングステン | スズ | 金 | コバルト |
---|---|---|---|---|---|---|
特定製錬所数 | 29 | 0 | 3 | 26 | 0 | 0 |
RMAP認証取得製錬所数 | 28 | 0 | 3 | 25 | 0 | 0 |
RMAP認証取得製錬所比率 | 97% | - | 100% | 96% | - | - |